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Batik

Batik

6年ほど前に、バティック工房を見学する機会があり、そこに一歩踏み入れると広い敷地の中に染め上げられたばかりのカラフルな布が、日中の強烈なバリの太陽の下で干されていました。
それを見た瞬間、「オレの布を作ってみたい!」という意欲がムックリ起き出したのです。

私にとって一枚の布は、水彩紙やキャンバスと同じようなものです。とは言いながら大きな純白の布(約1mx2m)を前にすると、当初は、一瞬たじろぐほどでした。
しかし、漠然としながらも何か大きな絵を描いてみたい!と、動き始めました。

デザインのモチーフは、バリで見かけるもので、私の興味をそそる、あらゆるモノが対象です。
その中から、私の経験上、あまり見かけないデザイン、形、そして、色彩の構成を意識して制作しています。作りたいモノは、「今まで、こんなの、ないよね!」という世界です。

現在のところ、布の素材は主にレーヨンを使っています。
レーヨンは、発色がよく耐久性があり、肌触りの良さの加えて洗濯が容易で乾きも早いこと。そして価格も手頃、というメリットがあります。

Works

Story

Story

初めてバリを訪れた、30年ほど前のこの海辺の町の印象は、なぜか“懐かしさ”でした。
私の故郷は仙台。この常夏の島とは似ても似つきません。しかし、人々の素朴な暮らしぶりや、路地裏や海岸で遊ぶ子どもたちの屈託のない笑顔に、私が幼少期に育った頃の仙台の面影を、垣間見たからだと思っています。

以来、何度かサヌールへの滞在を重ねながら、スケッチブックをリュックに入れ、町の風景を描き始めました。町の雰囲気、バリの風を肌で感じるひと時に没頭していました。

この島の人口の9割を占めるバリ人は、バリヒンズー教とともに生きています。
家々の祠、玄関まわりを彩る花々のお供えもの“チャナン”は、彼らの信仰心が、毎朝再生されていく象徴で、この鮮やかなお供えものが出そろうお昼近くになると、海辺の容赦ない光が町なかを染め尽くします。目抜き通りも、路地も。高級ホテルの庭も、長屋の中庭も。空は青く、草木は深い緑色に。花は紅や黄、藤色に。太陽のパワフルで公平な日差しの下で
人々は祈り働き、そして少しだけ気だるくなるのです。そして私も・・・。

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About

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Designer

Kato Yuzo(Balizo)

1950年
仙台市生まれ。
武蔵野美術大学デザイン科卒業後、株式会社アド・ブレーン(東京)でグラフィックデザイナーとして勤務その後株式会社アイバンク(東京)でアートディレクターとして勤務。
1984年
個人デザイン事務所を赤坂に開設
1990年
株式会社ルビコン設立。現在に至る。
1992年〜
インドネシアのバリ島を訪れるようになり、現地で写真やスケッチ等を続け2012年よりバリ島のバティック工房でデザイン・バティックの制作を始める。

Exhibition

1997年
赤坂・東京写真文化館 バリ島写真展(kadang-kadang di BALI)
2000年
赤坂・ギャラリー小川 バリ島スケッチ展(Sketch on BALI-1)
2004年
麹町・ギャラリー階段の途中 バリ島スケッチ展(Sketch on BALI-2)
2008年
赤坂・ギャラリー小川 バリ島スケッチ展(Sketch on BALI-3)
2013年
東上野・ギャラリーしあん バリ島のスケッチ展(Sketch on BALI-4)
2013年
御成門・アセアンセンター バリ島の子供の絵と共にスケッチ展
2014年
赤坂・ギャラリー小川 Balizoのデザイン・バティック展
2014年
2月横浜・リーブギャラリー 上原収二と共催 バリ島水彩画+BATIK展

Factory

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